抗生物質って何?

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抗生物質って何?

「抗生物質」よく耳にする言葉ですね。

「薬」という認識の言葉ですが、

厳密に言えば

抗生物質とは、自然界で生まれた抗菌作用を持つ物質

微生物が作る抗菌作用を持つ物質のことです。

一般的にお医者さんなどにもらう「薬」としての抗生物質は

科学的に合成されたものである場合が多く、

それらは正しくは「抗菌薬」と呼ばれるものだそうです。

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抗菌薬の効果と病原体の種類とは?

抗菌薬は、その名のとおり”細菌”に対する薬です。

ウイルスや真菌など、他の病原体には効き目がありません。

薬を処方して扱う場合には、

症状がどの病原体由来なのか?をきちんと見極めて対処することが必要です。

この病原体ですが、おおまかに3つに分類すると

■細菌
■ウイルス
■真菌

となります。

それぞれを簡単に説明していきます。

細菌とは?

細菌は、1個の細胞からなる単細胞生物であり、細胞膜や細胞質はあるものの

ミトコンドリアやゴルジ体などの細胞内小器官はありません。

遺伝情報であるDNAも核膜には包まれておらず、

直接、細胞質内に存在しています。

代表的なものには

大腸菌、ブドウ球菌、連鎖球菌、サルモネラ菌、緑膿菌、結核菌、破傷風菌、、etc

があり、この感染症としては

食中毒、扁桃腺炎、肺炎、結核、中耳炎、破傷風、、etc

などがあります。

細菌が体内に侵入すると、細胞分裂によって増殖をしていき

毒素を出したり他の細胞内に侵入するなどして

感染組織を傷つけていきます。

「抗菌薬」はこの”細菌由来”の症状に有効とされています。

真菌とは?

真菌というのは、いわゆる”カビ”のことです。

真菌には核膜があり、その中に遺伝情報DNAが存在します。

また、細胞質の中にはミトコンドリアやゴルジ体などの細胞内小器官が存在

これらが細菌とは異なる点となります。

真菌は真菌抗剤といわれる薬が有効となり、

真菌の代表的なものには

白せん菌、カンジダ、アスペルギルス、酵母、、etc

主な感染症としては

水虫、カンジダ症、アスペルギルス症、、etc

があげられます。

ウイルスとは?

ウイルスは非常に小さい粒子であり、細胞すらも持ちません。

自分一人ではエネルギーを生み出すことも、増殖をすることもできません。

ウイルスは宿主細胞の中に入り込み、その細胞の機能によって生み出されたエネルギーを使って増殖をしていきます。

主なものには

インフルエンザウイルス、ヘルペスウイルス、ノロウイルス、肝炎ウイルス、エイズウイルス、、etc

感染症としては

インフルエンザ、風しん、はしか、ウイルス性肝炎、胃腸炎、エイズ、、etc

などが挙げられます。

ウイルスに対しては、「抗ウイルス剤」も一部効果を示しますが

基本的には自身の体の免疫力がウイルス撃退の要となります。

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細菌やウイルスは悪いやつ?

細菌、ウイルス、と聞くと真っ先に”病気”のような悪い影響を思い浮かべます。。

しかし、実は病原性を持たない種が無数に存在しており

目に見えていないだけで身の回りにも沢山の細菌やウイルスがいます。

悪い影響を及ぼす細菌・ウイルスはごく一部の種類のもの、だともいえます。

たとえば、口の中や腸の中にもめちゃくちゃ沢山の細菌が住んでいますが、

これらは特に病気などを引き起こしません。

自然界でも、川や湖の水の中には1ミリリットルあたり数億のウイルスが含まれ、

海水でも1ミリリットルあたり数百万~数千万のウイルスが存在しているといわれています。

”悪い影響”に注目しがちですが、
環境や生物にとって”いい影響”を与えてくれているものも含まれており、
一概に悪いものばかりではないそうです。

「抗生物質出しときますねー」は大丈夫?

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風邪などの体調不良で病院にいくと、

お医者さんから「とりあえず抗生物質だしときますね」的なこと、ありますよね。

(ぼくはあまり病院行かないので、あくまでイメージです。。)

日本の病院では特に、風邪に対して抗生物質を処方することが多いそうです。

しかし、「風邪」というのは9割型が「ウイルス性」であり、

抗菌薬では効果がありません。

抗菌薬で効果がでるのは、

扁桃腺炎気管支炎、肺炎など細菌由来の症状のみです。

一般的な「風邪症候群」の場合には抗菌薬は効果がないばかりか、

抗菌薬が効かない「耐性菌」が現れるケースもあるそうです。

耐性菌が広まってしまえば、抗菌薬も効かないので
大変なことになりかねません。。

また、抗菌薬は体の中で”良い働き”をしてくれている腸内細菌などにも作用
結果的に免疫力を落とすことになってしまったり、

”良い細菌”がいなくなることで
”悪い細菌”が住みつくスペースを空けてしまう
ことにもつながります。。

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そもそも、厚生労働省の出している「抗微生物薬適正使用の手引き」

『感冒(かぜ)にたいしては、抗菌薬投与を行わないことを推奨する』
と書かれています。

風邪には抗菌薬はあまり効果がないと国も認めているようです。。

それでも「抗生物質だしときますね」がまかり通るのは、

医療費などの大人の事情なのか・・・

患者的にも「何か薬を・・・」的な心理が働くからか・・

色々複雑な状況なんでしょうけども、

「風邪に抗菌薬」はあまり身体にいいことないよ、というのは頭の片隅においてたほうがよさそうです。。 

じゃあどうすれば?

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たとえば風邪は、

ライノウイルス(30~50%)
コロナウイルス(10~15%)
インフルエンザウイルス(5~15%)
RSウイルス(~5%)
・・・etc

ウイルス感染によって上気道の炎症が起こってしまう症状です。

これらのウイルス、または細菌などが体内に侵入してくると、

体内の免疫細胞が働き、侵入者を知らせるために「炎症性サイトカイン」と呼ばれる

炎症を引き起こす物質を放出し警鐘を鳴らします。

そうして集まってきた各種白血球の連携プレーにより

ウイルスや細菌を撃退していくのですが、

この「炎症性サイトカイン」の働きにより、身体が発熱を起こします。

熱が出ていると、「熱を下げなきゃ」と解熱剤をすぐに飲みたくなりますが、

実は白血球は身体に熱があるときのほうが活性化され、よく働いてくれます。

ウイルスや細菌を撃退できていないのに熱を下げてしまう、というのは非効率であり、根本の解決にはならないわけです。。

ただし、あまりの高熱や熱がある状態が続くと脱水症状を起こしやしくなったり、

ただの風邪などではなく重大な疾患や抗ウイルス剤の処方が必要な場合などもありますので注意が必要です。

通常の風邪であれば、熱が出ても「すぐに解熱剤」ではなく様子を見ながら安静にしておくことが良策といえそうです。

まとめ

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抗菌薬に気をつけましょう!的なことを書いてきましたが、

まずもって

風邪にかからない免疫力を持つ!ことが大切だと言えます。

そのためには、

■適度な運動
■良質な睡眠
■バランスのよい食事

など生活習慣や腸内環境を良い状態に保つことが

免疫力アップにつながります!

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最後までごらんいただきありがとうございました!

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