【おそるべき報酬系】健康雑学

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【おそるべき報酬系】健康雑学

こんにちは(^^)整体×ヨガのプライベート隠れ家サロン【Refresh Labo R.I.T.】整体師の伊藤です(^^)

今回も前回に引き続き、ややこしめの”脳”のはなしです。

「報酬系」というパワフルな脳の仕組みについて、勉強したことをアウトプットしていきます(o^^o)

マニアックな内容ですが、何か参考にしていただけたら嬉しいです^_^

今回の話もこちらの本から学んだ内容になります↓↓↓

報酬系とは?

報酬系とは、「嬉しい」「喜び」のような情動を生み出す脳のシステムのことです。

動物は、この「報酬」を求めます。


なぜこんな仕組みが?というと、

簡単に言うと個体や種を保存していくためです。

食べ物や異性に出会ったときに「報酬」となる情動を生み出すことで
その原因となった行動を記憶・強化して、生存の確率を上げていくわけです。

このように「報酬系」は進化の過程でほぼ全ての動物に備わる本能的機能ですが、

逆にいえば、報酬系の機能を備えた動物だけが
生き残ってこれた

とも捉えられます。

それほど、この「報酬系」が生存に貢献する力は大きいものだといえます。

報酬の最たるものは「快楽」です。

動物は、場合によってはこの「快楽」を求めるあまり、

苦痛や恐怖、労力も省みず行動を起こします。

人間もそうですよね。ギャンブル、お酒、たばこ、甘いもの、ゲーム・・・

身体や生活に悪いとはわかっていても、一時の快楽を求めてしまい、ついつい。。なんてこともあると思います。

あれは脳の持つ「報酬系」システムの仕業だったんですね・・!

動物の行動は、基本的に

「恐怖や不安」によってブレーキがかけられ、「報酬」によって加速する

という法則があります。

何か前のめりに行動するとき、何も考えず行動するとき、そこには「報酬」が絡んでいる場合が多いわけです。

逆に、「一歩踏み出せない」ときは、
「恐怖」「不安」などのブレーキをかける情動が絡んでいます。

「恐怖」や「不安」などの情動は、”行動のブレーキ役”として報酬系の働きを打ち消す作用があるようです。

このように動物が起こす、すべての内発的行動は

「報酬」に関わる脳内の神経回路に支配されている、と言っても過言ではありません。

おそるべし報酬系!

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報酬系を刺激する実験

実際に行われた「報酬系を刺激する実験」があるそうです。

ラットの脳に電極を埋め込み、「レバーを押すと電流が流れる」というような実験です。

もともとは、別の目的の実験で”脳幹””中脳網様体”という場所に電極を埋め込むはずが、

「中隔」と呼ばれる部位に埋め込んでしまったそうです。

しかし、この失敗から偶然にも「報酬系」を発見することにつながります。

「中隔」に電気刺激を送るこの実験では、恐ろしい結果が出ています。

___彼らは次に、スキナー箱を使った実験を行った
スキナー箱とは、箱の中にレバーが設置してあり、ラットがそのレバーを押し下げると、スイッチが入るように細工されたものだ。
___もしラットが「レバーを押す」という行為を続けるようになれば、ラットは中隔への電気刺激を求めていると考えられるわけだ。

___実験の結果、ラットは餌を食べることや寝ることすら放棄して、体力の限界を超えてまでも、レバーを押し続けるようになった。
このラットは健康なオスだったが、発情期のメスを箱に入れても、絶食によって空腹にしてから目の前に餌を与えても、それらを無視してレバーを押すことだけを熱心に続けた。

___さらにラットは、レバーにたどり着く途中に電気ショックによる痛みを受ける場所を設け、そこを通らなくてはレバーをおせないようにしても、それを乗り越えて何度でもレバーを押すのだった。

放っておけば、不眠と絶食で死んでしまいかねないほどに、

「中隔への電気刺激」をもとめて行動し続けたそうです。。

また、実は過去には人間に対しても「精神疾患の治療」「慢性疼痛の治療」という目的で、同じような実験が行われたことがあったのだとか。

人間に対しても、結果は同じ。

「中隔への電気刺激」を送る行動を、何よりも最優先し、他のすべての行動を犠牲にして行うようになってしまったそうです。

おそろしい結果です。。

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報酬系の正体とは??

このように、「報酬系」のもつ力は凄まじく

きわめて抵抗しがたい「行動への誘惑」を引き起こします。

この”正体”とは一体なんなのか??

報酬系の正体は、「ドーパミン」という神経伝達物質です。

覚せい剤など、”依存性物質”がやめられなくなるのは
この「ドーパミン」の機能を高めるものだからだそうです。

ドーパミンって聞いたことあると思いますが、簡単におさらいすると、

やる気や幸福感を得られる物質であり

運動や学習、感情、意欲、ホルモンの調節など

多岐にわたって生命活動に重要な役割を担っており、人格形成においても重要な神経伝達物質です。

ドーパミン自体は大切で、なくてはならない物質ですが

これが働きすぎると「依存症」などに陥ってしまう、というものなわけです。。

何事もバランスが大切ですね。

ドーパミンは「腹側被蓋野」という部分にある「ドーパミン作動性ニューロン」から分泌されます。

ドーパミン作動性ニューロンからは、

・前頭前野
・前帯状回
・偏桃体
・海馬
・側坐核

などに軸索(刺激の信号を伝えていく突起)が伸びており

そこからドーパミンが脳内へ放出されていくのですが、

ドーパミンが前頭前野前帯状皮質に放出されることで「快楽」の情動が生まれます。

そして、ドーパミンが「側坐核」に放出されると

「ドーパミン放出の原因となった行動」(と脳が認知した行動)が強化されます。同時に、覚醒レベルも亢進されます。

「やめられない」という現象は「快楽」の情動そのもの(前頭前野などの働き)によるものではなく、

この「側坐核」の働きによるもので

側坐核は「快楽をもたらす行動」を強化し依存させていきます。

また、ドーパミンは「偏桃体」にも放出されるため、

行動へのブレーキとなる「恐怖・不安」を和らげる作用があります。

このシステムのおかげで、いまいる動物は生存競争を生き残ってこれたわけですが、

”よくない誘惑”も多々ある現代社会では、諸刃の剣的な機能だともいえますね。。

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報酬を大きく感じるパターン 2原則

「報酬系」のもたらす影響について書いてきましたが、

「報酬」を特に”大きく感じる”パターンが存在します。

おおまかに2つの原則があります。

①不確実性

報酬の大きい・小さいは問わず、意図していなかった報酬(棚からぼたもち的な)は

ドーパミン作動性ニューロンを興奮させます。

逆に、「確実に得られると決まっている報酬」に対しては、
報酬の程度が大きい場合であっても、興奮の大きさは低いそうです。

たとえば、決まった給料日に決まった給料が入っても

「毎月めちゃめちゃ興奮してます!」という人は少ない。

でも、少額であっても予期せぬ収入があった場合には

額が少なかったとしても「やったー!」となりますよね。

この「不確実性」は動物が生き残っていく上で

「意外なときに得られた報酬」を大きく評価したほうが、”新たな餌場”など

報酬を手に入れる機会を増やすことにつながるためだと考えられています。

また、動物は「新規環境を探索する性質」を持っており、

その探索の中で報酬を手に入れる確率を増やすシステムは、

より生存確率をあげていく進化・変化を遂げていくために必要であったと言われています。

②報酬予測誤差

脳が感じる”報酬の大きさ”

予想値(期待値)と実際に得られた報酬との差によって測られるとされています。

この”差”は前頭前野が感知しており、差があればあるほど報酬の大きさは大きくなっていきます。

また、最初は報酬予測誤差が大きく、報酬を大きく感じる行動であっても、

繰り返すうちに報酬の大きさが予測可能になっていけば、それに伴って報酬も小さく感じていく。

これが「飽きる」ということだそうです。

報酬予測誤差は「報酬がマイナス」のときにも生じます。

たとえば、50の損失を予測していたけど20で済んだ場合、

「思ったより損しなかった」ということで「報酬」を感じます。

また、予想を裏切られてマイナス
(たとえば50の報酬を予測していたけど、実際には0だった場合)

にはドーパミン作動性ニューロンは抑制されます。

このときは主観的には「がっかり」といった感情になります。

報酬予測誤差は、動物に「トライ&エラー」を繰り返させるためのシステムであり

より生存有利を生み出すために組み込まれたシステムだといえます。

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また、ドーパミン作動性ニューロンは

■報酬につながるてがかりが提示されたとき
■報酬をゲットしたとき

に興奮しますが、

「報酬が得られるかも?」と期待しているときも

”ジワジワ”とドーパミンを分泌していくそうです。

主観的には「ワクワクする」という感情です。

このように、脳は

■不確実性
■報酬予測誤差
■得られるかもしれない報酬

を大きく評価していく性質を持ち合わせています。

どこまでコントロールが可能なのか定かではありませんが、

予測される”報酬”に対して「期待しない」とか

「もしかしたらいいことあるかも…?」とマインドコントロールしていければ

ドーパミン分泌の抑制や行動力のアシストができるかもですね!

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まとめ

「報酬系」いかがでしたか?(*^^*)

報酬系の持つ「行動をドライブ」力はすごいですね!

一歩まちがえると怖いですが、

ポジティブな方向に作用してくれれば心強いですね(^^♪

また、報酬系は生活環境や学習によって”書き換え可能なシステム”です。

環境・学びの力は脳の原始の機能にまで及ぶわけですね!

おもしろい!(*^^*)

何か参考にしていただけると嬉しいです(^^♪

最後まで御覧いただきありがとうございました!(*^^*)

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次回の健康雑学記事は

【「心」とは何か】

お楽しみに!(*^^*)

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