遅いインターネット

遅いインターネット 著:宇野常寛

内容

『____これは、走りながら考える本だ。
ゴールは決められていない。
たぶん栄養剤のように
この本を読み通すことで
力が湧いてくることもなければ
安定剤のようにいまの自分は
それでよいのだと安心することもないと思う。
____この本を読むと、どちらかと言えば、スッキリしない、モヤモヤしたものが残るとはずだ。』

『____この本は一緒に走りながら考えてもらうための一冊だ。
____この国を、いやこの世界を覆う目に見えない壁を破壊する言葉を手に入れること。それがこの本の目的だ。』

なかなか言葉に出来ないような
抽象的な、社会に起きてることを
丁寧に言語化して伝えてくれてます!

感想

めちゃくちゃ難しい…💦
けど、めちゃくちゃ面白い❗️
(内容きちんと理解しきれてるかは置いといて💦)
見開き1ページを理解するのに、
2〜3回読み直しながら
読む感じでした😅笑

215ページの、分厚さはそれほど無い本ですが
内容は超濃厚な感じです❗️

いろんな社会の出来事を、
考えたことの無い視点から
綴られており
読みながら凄く頭を使う感じでした…

考えるのが好きな人にはオススメ❗️

要約・感想

内容が濃厚すぎて僕の脳では処理に時間がかかるので、
間違った解釈なども多々あるかもですが、

あくまで僕個人の自由な感想・要約、と捉えていただければ幸いです!

是非実際に「遅いインターネット」読んでみてもらって感想を語りあえたらおもしろいですね!!

序章

オリンピックやる意味は??

2020年東京で開催予定のオリンピック・・・
現在は「コロナウイルス」の影響などもあって

開催が危惧されてたりもありますが、

日本に住んでる身としては、ぼく個人的には楽しみに思ってます!

ただ、国にとってみると、それは自国開催することにメリットがあるのか?を著者は序章で言ってます。

オリンピックはある時期から参加国と競技種目の増加に伴ってそれ自体ではどう考えても採算の取れないものに、いや、それどころか開催国、開催都市の財政に致命的なダメージを与えかねないものになっている。
それは、オリンピック開催の経済効果をもってしても賄えない____


たしかに、開催に先駆けて新国立競技場の建設やいろんな整備などめちゃくちゃお金もかかりますよね。。

それでも元がとれるから開催したがる、のかな?と思ってましたが
(無知なんです)

どうやらすごく赤字になってしまうようです。。

じゃあなんでオリンピックを自国に呼びたがるのか??

オリンピックとは、ある街と国が次の世代に手和紙体未来の社会の青写真があってはじめて誘致されるべきものなのだ。
次世代への投資を動機づける「物語」としてのオリンピック____


オリンピック誘致の動機は、国家が都市開発など、
プロジェクトを進めるうえで、
市民の理解を得るための”物語”として利用する。
と著者はおっしゃっています。

なるほど。。開発に伴う巨額の投資などと、「オリンピックのためですよ」という建前で進めることで理解を得やすい!と。。

それを考えたとき、1964年の東京オリンピックは大成功だった。

復興から高度成長へ、そして経済大国へ。首都高速道路、東海道新幹線、カラーテレビ____官民のインフラ整備が象徴するように、あのオリンピックは来るべき未来のビジョンと密接に結びついていた。


では、2020年の東京オリンピックはどうか?
本来、あらゆる再開発は、ビジョン、これからの青写真があって、
そこから逆算されるべきなのに、それがない。。

それが巨大な茶番であることから誰もが目をそらそうとしている。


てことは、巨額の投資で開発するのはいいけれど、そこにはあまり未来の展望がなく、赤字にはなるわ、
「なんでこんなの作ったんだっけ??」となりかねない。。

・・・なるほど、やばいですね!!


ビジョンや将来の展望を持つこと、逆算して計画を立てること、
そもそも何のために?を持つことはとても重要だと感じれました。。

しかし国の規模でこれをやっちゃうと、、大変ですね。。。


著者は、この本は「一緒に考える本だ」とおっしゃっています。
このような茶番を繰り返さないために、一緒に考え、走りだそう!と。

序章から勉強なるし、どんどん引き込まれました!

1章

1章では、民主主義の限界グローバル市場「境界のない世界」について書かれています。

世界はいまたしかに「境界のない世界」に近づきつつある。
そして、いまだに世界に多く残された旧い「境界ある世界」の住人たちは、この時代の流れにアレルギー反応を示しつつある。


「境界のない世界」
とは、グローバルな市場によってもたらされた、国民国家などの枠組みに縛られない世界のこと。

インターネットの普及、情報産業の発達によって、

今日の世界においては革命で時の政権を倒しても、
ローカルな国民国家の法制度を変えることが関の山
だが、
情報産業にイノベイティブな商品やサービスを投入することができれば
一瞬で世界中の人間の生活そのものを変えることができる。

このような世界に変化してきている。

この世界に生きる大半の人々はこのあたらしい「境界のない世界」に投げ込まれてしまったことに気づいていない。
より正確にはいつの間にかあたらしい世界の中に投げ込まれてしまったことに気づきはじめているために、怯え、戸惑っている


著者はドナルド・トランプ氏に批判的なのですが、「壁をつくろう」とするトランプ大統領を支持する、という行為が、「境界のない世界」に対するアレルギー反応だ、とおっしゃっています。


グローバル市場になってきたことで、経済活動により「世界を変えられる」ようになってきてますが、
その術をもたない人々は民主主義による政治によって自分たちの安全圏を守ろうとしています。
しかし、グローバル化の流れは止まらない。。


結果、「境界のない世界」の住人と「境界のある世界」の住人との間には格差が広がってしまう。。


現状では、「境界のない世界」に生きる人は情報産業に生きる一部の人達だけなので、大多数が「境界のある世界」の感覚のまま生きており、


「境界のない世界」が分からない
から怯え、分断して壁を作り閉じこもろうとしている。。その民意を反映するのが民主主義。


グローバル市場が広がり、情報産業が発達した現在では、
実質的に民主主義の改良が必要となっているそう。。

これまで、7回コールドで圧勝することを前提に考えることのできたゲームは、9回裏までの続投を視野にいれなければならなくなっているのだ。

僕たちはすでに国家よりも市場が、政治よりも経済が広範囲に、不可逆に、決定的に人々の生を支配するあたらしい世界に生きている。


これに対して著者は、

民主主義を半分諦めることで、守る


と改善策を具体的に3つ提案をしてくれます。

民主主義はインターネットはおろか、放送技術が生まれる前に発案されたものだ

たしかに、アップデートが必要なのかもしれませんね。。
それにしても、今更ながらインターネットの登場というのは物凄く
世界を取り巻く大発明ですね・・!

様々なモノがネットやグローバル化によって変化してきてますが、
民主主義まで変化すべきタイミング、というのには驚きです。
しかし、本書を読むとすごく納得ができます。。

3つの提案とは??

①民主主義と立憲主義のパワーバランスを是正する

これから民主主義は、もたざる者の負の感情の発散装置になるしかないことを前提として、運用するしかない。民主主義を守るために、その決定権を狭めること。これしかない。


民主主義の決定権を弱める
ことで、いきすぎた集団心理による、いきすぎた民主主義政策にブレーキをかける!的なことですかね、、これが第一の提案ですが、あくまで対処療法的だ、とのこと。

②「政治」を「日常」に取り戻す

多くの民主国家では現在、二院制が敷かれている。上院と下院参議院と衆議院。これは要するに「市民」を対象とした熟議と「大衆」を対象としたポピュリズムでバランスをとる、という発想だ。
ここから分かるのは、20世紀までの人類は技術的に人間の、極端なふたつの側面、つまり「市民」か「大衆」かを想定した制度しか作ることができなかった、ということだ。


いままでは技術的にも、民主主義でいくときに両極でバランスをとる、という手法しか難しかったが、
それもインターネットや放送技術ができる前、の話。


現在ならば、インターネットを使えばうまくやれる可能性があるのでは?

ということですかね!

市民が該当のデモに参加するとき、あるいは大衆が投票所に足を運びテレビの開票速報を見守るとき、彼ら彼女らは非日常的な体験の中にいる。

そもそも、選挙に参加する、というのは「非日常」その状態ではポピュリズムに依存し、ただ「世界に触れている」という幻想を抱くだけになってしまう。


そうではなく、「等身大の自分」を維持し、幻想やポピュリズムに踊らされないことが大切。そうすることで、民主主義の暴走リスクを下げることができる!


この具体的な方法としてクラウドローというのがあるそうです。

クラウドローはその手段のひとつで、インターネットによって市民が法律や条例などの公的なルールの設定に参加するサービス群のことをさす。

これらのクラウドローにおいて、人間は「市民」でも「大衆」でもなく、その中間体、具体的には職業人としてその専門的な知見を活かし政治に関与するのだ。


「職業人」
として政治に関与することで、「日常」を生きながら政治に関与することができ、「非日常」に動員された市民・大衆のポピュリズムから政治を守ることができる、と著者はいいます。


・・・たしかに、選挙や政治にかかわることって「非日常」なイメージが強いですね。
「知らない」「わからない」から、周りに流されて(ポピュリズム)しまいがちかもしれないです。。

重要なのはもはや民主主義が自由と平等に資する可能性が極めて低くなったいま、ポピュリズムのリスクを相対的に低減できる意思決定の回路を導入することだ。

非日常から日常へ市民/大衆の動員から職業人の参加へと民主主義の重心を移動させる必要がある。

③インターネットの問題はインターネットで

書名から明らかなことだ、もったいぶる必要もない。
先に結論を述べてしまおう。
いま必要なのはもっと「遅い」インターネットだ。
それが、本書の結論だ。


この第三の提案こそが書名にもなってる「遅い」インターネットだそうです!

これは、

メディアによる介入で僕たち人間と情報との関係を変えていくことだ。


だそうです!「よいメディア」をつくること。メディアとの関係、距離感を変えていくことだ、ということです!!

まとめ

遅いインターネット??なぜ遅いほうがいいの?となりますよね。。(笑)

ここまで1章のことをざっくりご紹介させていただきましたが、

2章はさらに具体的な時代背景
Googleディズニーの考えてること、ポケモンGOはなぜ社会現象に?
などを詳しく紹介&検討してくれています!

3章では、そもそも、国家や家族、政治などが成り立つうえで機能している「幻想」とは?という話を吉本隆明を中心に説いてくれます!

4章ではいよいよ「遅い」インターネットの具体的な話!

続きが知りたい方は、是非読んでみてください!!(^^♪

最後までお読みいただきありがとうございます!
今後はもっと短く簡潔にまとめられるよう、精進していきます!

【遅いインターネット】読書感想 内容の紹介

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